薬剤師が
リモートワーク

リモートワークでお家で働きたい

薬剤師も新しい働き方が求められていますよ。
薬剤師の資格を活かしたリモートワークの仕事はあります。2021年頃から増えてきました。「オンライン診療」が普及していくなか、薬の専門家のオンライン化も進められています。
調剤業務のリモートワークは実現できていませんが、服薬指導は大手の薬局も導入しています。薬剤師も自由な働き方ができる時代になりそうですね。
今回は2020年9月からオンライン服用指導が合法となったばかりなので鮮度の高い情報をお伝えします。
この記事の監修
情報提供者

こんにちは、34歳で薬剤師をしているケンタロウです。現在はオンライン薬局の薬剤師をしています。俗に言う「リモート薬剤師」です。オンライン薬局への転職について紹介します。
僕の基本情報
- 高校の偏差値50.1
- 大学の偏差値55ぐらいの薬学部
- 似ている芸能人は香取慎吾
フルリモート薬剤師の私の話


管理薬剤師の縛られた生活から脱却したかったです。
私はもともと大手ドラッグストアで管理薬剤師をしていましたが、毎日同じ空間で薬の準備をしているのに飽きてしまいました。家族もいるので無茶はできませんでしたが、もっと自由に働ける人生にしたいと思っていました。
ということで、私が目指したのは「オンライン薬剤師」。ゆったり働けそうかな?と思ったのがきっかけです、実際ファルマスタッフとかマイナビ薬剤師を使ってみると、薬剤師のフルリモート求人は結構たくさん紹介してもらえました。(※コロナでタイミングが良かったというのもありますが・・・)
ということで、15社くらい応募して、2社面接して、1社内定をもらって、今の会社でオンライン薬剤師をしています。
(参考)フルリモート薬剤師求人の例

薬剤師資格を活かした「ビジネス企画職」を募集している会社も増えてきました。求人情報数としてはまだ少ないですが、オンライン調剤薬局のスタッフ募集同様にこれからどんどん増えていくのかなと思います。

ビジネスプロデューサー職。
薬剤師の資格を活かしてメディカルコンテンツを作る仕事。

オンライン調剤薬局の仕事内容
私の今の仕事内容を紹介します。

私の今の仕事内容を紹介します。
- 会社から、処方箋のpdfと、服薬指導用のzoomのURLがChatWorkで送られてくる
- 時間になったらzoomの部屋に入る
- 患者さんにお薬の説明(2分くらい)
- おわり
って感じです。zoomのあとはちょっとした事務処理はありますが、基本はzoomでお客さんと少し話すだけです。調剤業務とかについては会社のスタッフ(※現場薬剤師)がやってくれます。オンライン服薬指導はお客さんにとっても私たちにとってもストレスがほぼゼロで便利なので、今後も増えていくことを期待しています。
2022年9月よりオンライン服薬指導が合法化
https://www.mhlw.go.jp/content/000995230.pdf
入社後のギャップ

フルリモート薬剤師に憧れて入社しましたが、実際のところ入社後のギャップもあります。
私が思っていたフルリモート薬剤師のイメージとのギャップを紹介します。
- 単純作業でスキルアップは期待できない
※投薬指導をオンラインでするだけなので、自分自身のスキルアップは期待できないかもしれません。 - 現場スタッフになる可能性もある
※今のところ「オンライン」と「現場」は分かれていますが、今後私も現場の調剤員に異動する可能性もあります。 - 給料は高くない
※月給36万(年収ベースで600万くらい)。ドラッグストアの管理薬剤師の方が若干給料は高かったです。
ゆったり働ける環境としてはGood
働く前とのギャップはありましたが、転職満足度としては高いです。お給料はそこそこかもしれませんが、自分の時間は明らかに増えました。子どもが生まれたばっかりなので、子どもとの時間が増えたのは良かったです。
薬剤師の資格さえあれば食べることには困らない

転職活動で薬剤師資格のパワーを実感しました
世の中を舐めているわけではございませんが、薬剤師の資格を持っていれば食うには困らないと思います。転職活動をしてみると、「薬剤師急募」「年収800万~管理薬剤師募集」のような求人をたくさん見つけました。だから、30代半ばではありますが、もし今の会社を辞めることになっても、なんとかなるかなぁと安心感はあります。
リモート薬剤師の市場は今後も伸びていくとは思いますが、万が一うまく行かなかったとしても、また再就職すればいいかなとは思っています。

オンライン薬局の市場規模は2027年には1676億ドル(約20兆円)の市場規模になると言われています。医療業界は大きな変革期を迎えそうですね。
以下、まるすけ社長の執筆となります
薬剤師のオンラインの仕事


オンライン調剤薬局以外にも、リモートワークできる薬剤師の仕事はあります
- メディカルライター
- オンライン調剤薬局
- 製薬会社の内勤業務(DI職)
- 医薬品卸のMR
- ヘルスケア企画職
メディカルライター:リモートワーク率100%

メディカルライターは薬剤師の副業として流行っていますね。
仕事内容
化粧品や健康食品の開発に対して「これは大丈夫!」「安心できる!」と監修する仕事です。企業から執筆・監修依頼が届くので、それに沿って記事を書きます。
給料は?
大体1記事当たり3,400円くらいが相場かと思います。クライアントによって単価は変わりますが、3000円を切ることはないかなと…。6年前くらいに薬剤師の派遣事業を行っていたことがあったのですが、当時からメディカルライター副業募集は多かったですね。
オンライン調剤薬局:リモートワーク率80%
今の一番のトレンドは「オンライン調剤薬局」ですね。日本調剤さんもオンライン調剤事業を始めたようなので、今後さらに伸びていくとは思います。とはいえ、フルリモート薬剤師OKはベンチャー企業だけかなと思います。(※私の知る限り…、大手ドラッグストアはオンライン投薬指導はしているものの、フルリモートOKの会社はまだほぼないのでは?って感じです。)
仕事内容
薬局に出向くことが難しい人に、オンライン上で服薬指導をします。これは対面の服薬指導とほとんど変わりませんので、大体3分で1件こなすとのことです。

「現場」「オンライン」で服薬業務を分業している会社が多いとのことです。
給料は?
30万円程度が妥当かと思います。やはり調剤薬局の現場スタッフの方がお給料は高い傾向です。大手が薬剤師の新しい働き方の推奨をやり切れていないので、フルリモート投薬指導のお給料相場はまだまだ低いのかなと思います。今後に期待ですね。
製薬会社の内勤業務(DI職):リモートワーク率50%
製薬会社のDI職も最近はDX・リモート化が進んでいますね。とある大手製薬会社はすでに社員の3割をシフト制でリモートワークにしているそうです。
仕事内容
とある大手製薬会社は完全にDI業務をオンライン化しています。(DX化とも言いますね。)だから、わざわざ人が細かくチェックする必要がないので、リモート環境でも管理することができています。

映画の世界みたいですが、製薬業界は「無人化」が進められています。米ファイザー社の工場にはほとんど人がいないというのも話題になりました。確かに、人間が管理してばい菌が混入するより、機械に任せた方が安全なのかもしれませんね。
給料は?
製薬会社なので給与水準は高めです。薬剤師のDI職に関しては普通に働けば月給50万くらいはもらえるかと思います。フルリモートのDI職はまだ国内ではほとんど求人情報が出回っていないので、なんとも言えないというのが本音ですけどね。
在宅勤務の薬剤師の仕事をするなら?


リモート薬剤師の求人情報はまだ少ないのが現状です。調剤薬局に関してはオンラインを導入しているのは1割も満たないのでは?と思います。
まだまだフルリモートの薬剤師求人情報は少ないかと思いますが、明らかに2年前よりは増えているので、タイミング次第というのが転職のリアルですね。チャンスを逃さないようにしましょう。
最近はヘルスケア系の会社が薬剤師限定募集で「企画職」や「BizDev職」で募集しているのをよく見かけます。
薬剤師の専門転職サービス
どの転職サービスを使ってもいいとは思いますが、薬剤師の資格は専門職なので、薬剤師特化型の転職エージェントを使うのが王道ルート。ハローワークやindeedで募集してしまうと、ES対策や入社までの仲介をしてもらえないのでご注意ください。
どのエージェントを使っても良いと思いますが、無料で使える薬剤師転職サービスとしてはファルマスタッフで良いかと思います。はじめての転職で使いたい薬剤師転職サービスでNo.1(日本マーケティングリサーチ調べ、調査概要:2021年11月期_ブランドのイメージ調査)です。
もしファルマスタッフでフルリモートの求人がなければ、薬キャリとかマイナビ薬剤師あたりも併用すれば良いと思います。

どのサービスを使っても、転職成功するかどうかは自分の努力次第です。




薬剤師は素敵な仕事
最後に、薬剤師の皆様へ。日健康をオンラインで守っていただけたら嬉しいです。
この記事でご紹介した転職サービス
- ファルマスタッフ ※初めての転職で使いたい薬剤師転職サイトNO.1、★20代、30代に強い薬剤師に薬剤師転職サイトNO.1
- 薬キャリ ※薬剤師登録者数No.1、求人数は5万件以上
- マイナビ薬剤師 ※一人あたりにご紹介する平均ご紹介求人数は約19.5件、20~40代薬剤師の転職に強い
(記事執筆・監修:みんなの転職クラブ編集部、まるすけ社長。転職体験談 from 薬剤師のケンタロウさん)