椅子に座った
薬剤師

薬剤師っぽい仕事から、会社員っぽい仕事に転職したい。

医療業界はオンライン化が進められている業界です。2022年9月にはオンライン服薬指導の大幅な法改正がありました。今後は薬剤師のデスクワーク求人がさらに増えていくかと思います。
調剤薬局・ドラッグストアで働いている薬剤師さんの転職サポートをしていると「座ってゆったりパソコンを使った仕事がしたい」という声をよく耳にします。薬剤師にも新しい働き方が求められている時代なので、ぜひご参考ください。
この記事の執筆・監修
みんなの転職クラブ
情報の提供者様

こんばんは、元ドラッグストアの管理薬剤師で、現在はオンライン調剤薬局で働いている、41歳のちさこです。転職してオンライン薬局の会社で働いています。週3出勤・週2リモートワークなので、ワークライフバランスはだいぶ良くなりました。
薬剤師デスクワークの


41歳で人生初の転職活動をしてみました
【転職を考えた理由】
人生一度きりなので、一度はキラキラしたOLになってみたいと思いました。正直なところ、薬剤師に飽きてしまいました。
①ドラッグストア内の人間関係が劣悪
ドラッグストアで働く薬剤師として、人間関係の難しさに直面することがありました。特に、スタッフ間のコミュニケーションがうまくいかないと、仕事の効率が落ち、ストレスが溜まっていました。

小売店での勤務は人間関係が大きな障壁ですよね。どんなにコミュニケーション力が高い人であろうと、つまづくことはあります。
②調剤業務が単純でつまらない
また、調剤業務は一見すると専門性が高いように見えますが、実際には単純作業が多く、新たな挑戦や成長の機会が少ないと感じることもありました。レセコン入力はベテランですが、それ以外のパソコンスキルが身に付かないので将来の不安もありました。

たしかに、レセプト(保険の計算)は単純作業ですよね。この辺は薬剤師さんに任せるのではなく、事務派遣とかに任せた方が良いのでは?と思うけど、堅い業界なんですかね・・・
③他の仕事にチャレンジしてみたかった
一番の理由は「薬剤師辞めて違う仕事がしたい。OLになりたかった」からです。十数年間薬剤師として現場に立ってきましたが、社会との繋がりを感じる機会は少なかったです。だから、人生最後の転職活動だと思って、新しいことに挑戦して、友だちをたくさん作りたいと思いました。

「新しい友達を作りたいから転職する!」これも素敵な志望動機だと思いますよ。
薬剤師のデスクワーク求人は多い
転職活動をしてみると、薬剤師の事務職っぽい求人情報はたくさんあるんだなって分かりました。私が見つけた薬剤師募集情報を紹介します。
製薬会社のDI職
製薬会社では、薬剤師の知識を活かして、薬の安全性や有効性に関する情報を提供するDI(Drug Information)職があります。これは、薬剤師の専門知識を活かしつつ、デスクワークが中心の仕事です。

第一志望はDI職だったのですが、10社くらい応募したものの、全部書類選考で落とされたので諦めました。
教育機関
また、薬剤師の資格を活かして、教育機関で勉強を教えることも可能です。薬学部の教員や、薬剤師養成学校の講師など、教育分野で活躍する薬剤師も増えています。

薬学部専門の塾で働くのもアリかなと思いましたが、数学とか苦手なので辞めておきました。
食品会社の開発・研究職
食品会社でも、薬剤師の知識は活かされます。新商品の開発や、既存商品の改良など、研究開発部門で活躍する薬剤師もいます。

健康食品の会社でプロデュースの仕事をするのもアリでしたが、20社応募して、1社面接して、落とされたので諦めました。さすがに40代のおばさんは厳しいのかな…?
広告代理店でメディカルライター
広告代理店では、薬剤師の専門知識を活かして、医療関連の記事や広告を作成するメディカルライターの求人もあります。

広告会社の薬剤師募集求人も見つけました。デスクワークなのでありかなと思って何社か応募しましたが、これも全部落とされました。
フルリモートの服薬指導スタッフ
最近では、フルリモートで働ける服薬指導スタッフの求人もありました。テレワークに憧れていましたし、これまでの投薬指導の経験も活かせると思いました。

憧れの在宅デスクワークがしてみたかったんです。
リモートの服薬指導の仕事に内定
合計50社くらいは応募して、3社くらい面接ができて、オンライン薬局を運営するベンチャー企業に内定をもらいました。
今の仕事内容はデスクワーク
週3日出勤、週2日在宅のシフト制でリモートと現場を並行しながら働いています。リモートワークの薬剤師は案外スムーズに仕事ができます。
- zoomでオンライン投薬指導
⇒会社からzoomURLが送られてくるので、時間になったら入室して投薬指導を行います。 - 調剤業務
⇒調剤薬局の時と同じように、薬を梱包するしごとです。これは在宅ではできないので、出社してみんなと一緒に行います。
薬剤師デスクワークになって良かったこと

ドラッグストア時代よりも心が安定します。
- 接客対応が少ないのでストレスが少ない
- ベンチャー企業なので未来にワクワクできる
- 自分の趣味に使える時間が増えた
- 友達がたくさんできた
入社後のギャップ

もちろん転職した後に「うーん、思ってたのと違うなぁ」と感じたこともあります。
- お給料は下がった
※ベンチャー企業の給料の低さに驚きました。私は薬剤師なので年収400万ぐらいはいただいてますが、営業社員や他の事務スタッフは年収300万円以下の人もたくさんいます。 - 毎日新しいことを覚えないといけない
※オンライン診療・投薬の業界は成熟していないので、毎週のように何らかの問題が発生しています。その都度新しい知識を覚えるのが大変です。 - 思ったよりみんな若い
※平均年齢32歳くらいです。私はだいぶおばさんです。
でも、薬剤師デスクワークの転職をして良かった
私の転職活動の一番の軸は「友達を作りたい」だったので、その目標は達成できました。狭いドラッグストアの世界では絶対出会えなかったような面白い友達もできました。薬剤師にならなきゃよかったとは思いませんが、世界はかなり広がったと思います。
待遇面では以前の方が良かったですが、長期的に見たら今の働き方の方が私に合っていると思っています。今後も医療業界のDX化は進められていくと思いますので、新しい働き方の薬剤師として活躍していきたいです。

薬剤師イコール薬局で働いているというイメージはちょっと古いかもしれませんね。AI技術も発達しているので、単純な薬剤師の仕事はいずれなくなるかもしれません。
ある意味では、デスクワーク系の薬剤師の仕事に転職するのが時代の波に乗っているとも言えるかもしれません。
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